深く考えさせられる映画「コッホ先生と僕らの革命」
「コッホ先生と僕らの革命」は、2011年に公開された、ドイツの映画です。
サッカーをする文化がなかったドイツに、サッカーを初めて伝えたといわれる、サッカーの父コンラート・コッホのドラマを描いた作品です。
主人公のコッホはイギリス留学を経て、ドイツの母校に英語教師としてやってきます。
しかし資本者階級の子息が多い学校のために、子供達は「反英主義」の教育を受けており、コッホの授業を真面目に受けようとはしませんでした。
そこでコッホは生徒達にサッカーをさせます。
生徒達は次第にサッカーに夢中になります。サッカーを通して、英語やスポーツマンシップを学んでいくのです。
当時のドイツは、サッカーはおろかスポーツをするという概念がなかったようです。
それに大変驚きました。映画では体育の授業はいつも体操をしています。
チームプレイが子供達には刺激的で楽しかったようで、いじめっこもいじめられっこも最後は一緒になってボールを追いかけます。
斬新な文化というのは人から批判される事もありますが、コッホがサッカーの魅力を伝えようとした事には考えさせられ、映画を観ながらつい応援してしまいました。
そしていじめられっこだった労働者階級のヨストが、サッカーを反対する母に「サッカーをしている時だけは自由であり平等でいられる」と説得するシーンがあります。
これが大変印象的でした。
ストーリー展開も面白く、更に深く考えさせられる映画です。
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