新旧映画のレビューを配信します
フリー・ウィリーは1993年アメリカ製作の映画。
母親に捨てられた主人公の少年ジェシーと母親と引き離された幼いシャチのウィリーが出会い、絆を深めていくお話です。
ジェシーは孤児院を脱走して水族館の中にいたウィリーを見つけ、一度孤児院に戻りますが子供のいない夫婦に引き取られ心を開かないままウィリーと再会します。
ウィリーも館内の誰にもなつかず心を閉ざしたシャチでしたが、ジェシーのハーモニカの音色に反応し次第に心を開き、ジェシーだけの言うことだけに従うようになります。
お互い母親がいないという共通点が種族を超え、またシャチは頭脳プレーで狩りをする海の王者ともいいとても頭のいい動物です。
ジェシーの言葉を理解し、水族館で練習の末大勢の前でショーも開きます。
しかしウィリーは大勢の人と音に混乱し、ショーは失敗となります。
見せ物としてではなく、自由にさせたい、海に返したいという目的がタイトルでもある「フリー・ウィリー」となるのではないかと思います。
本編のシャチも演技が高く視聴者としてもジェシーの演技と相まって感動をさせられます。
鳴き声から仕草、ウィリー役であるシャチも訓練させられた動物ですが、実際も似たような境遇であったウィリー役のシャチも人々から寄付のもと、自由である海に返されました。
本編に戻ればジェシーも引き取られた優しい夫婦に次第に心を開きます。
本編中にあったジェシーが夜にベッドで悲しむシーンは特に涙を誘われました。
母が迎えに来てくれると思っていた少年が母は来ないのだと涙を流す、現実を受け入れることに自身の心を揺さぶられます。
本作品で特に気に入っているシーンはジェシーとウィリーが楽しそうに遊んでいるところです。
ジェシーのハーモニカに合わせて鳴いたり泳いだりするウィリーはとにかく可愛いです。
最後はジェシーの家族となった夫婦も協力し、ウィリーとお別れします。
主題歌にはマイケル・ジャクソンの「Will You Be There」。しっとりと響く歌がまた心地よく作品と共に流れます。
フリー・ウィリーは続編もあり番外編もDVD化されています。
動物と人間が心を通わす物語、色んな人に見てもらいたい作品です。
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