映画ドラえもん のび太の(と)ロボット王国を視聴
2002年の春に公開された、ドラえもんの映画「ロボット王国」を先程視聴しました。
私、この映画は公開後しばらくしてテレビ放映された物を視聴しているのですが、当時小学校低学年だったために内容が理解できない部分もあり、あまりいい感想を持っていませんでした。
なぜなら、子どもの頃は作風よりもキャラクターのデザインやアクションなどの分かりやすい要素にばかり気をとられていたからです。
「ロボット王国」はそういう面で言うと、いかにも男の子が好みそうなロボットばかり、背景にも華やかさがなく、幼かった私には良さがわからなかったのです。
しかし、今回約12年ぶりに映画を見返してみて、いくら幼かったとはいえ、当時の私を叱りたくなりました。
ドラえもんの映画の中でここまで泣いた作品はこれが始めてです。
ドラえもんの映画は子ども向けと言えども感動する要素が多く泣くことも多いのですが、「ロボット王国」は泣ける場面が特に多くありました。
中盤から先は涙が止まらなかったほどです。
ロボットと人間が仲良く暮らしていける世界が、必要とされていること、ロボットも人間と同じように感情があるということ、そしてのび太とドラえもんの友情はもちろん感動しました。
しかし、私が本当に泣けたのは「ジャンヌ」という人間の少女(ロボット王国の国王)のことです。
ジャンヌはすごく優しくて元気な女の子だったのですが、ある事故で父親を失いました。
その死はロボットを助けたせいだと悪者に吹き込まれ、ジャンヌはロボットを信用しなくなってしまったのです。
ジャンヌはこの映画でロボットを改造しようとしたりロボットの権利を踏みにじる行為をしました。
ですが、ジャンヌは父親を亡くして悲しく辛かっただけなのです。
本当に悲しい時、人は誰もが周りを信用できなくなってしまったりすると思います。
ジャンヌはロボットにその気持ちを攻撃という形でぶつけていましたが、ただ寂しく怖かったのだと思います。
ジャンヌの辛さを思うとジャンヌを悪く思うことはできませんでした。
終盤いこう、ジャンヌが心を入れ換えてくれたことが本当に救いでした。
また、ジャンヌに要らぬことを吹き込んでジャンヌを利用しようとした悪者を倒すことができたことに安心し、ラストシーンの「ママ」との抱擁でホンワカした気分になれました。
主要キャラクターの「ポコ」も幼い男の子らしく、非常にキュートでした。
私の中に、「ロボット王国」が良作として刻まれました。
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