新旧映画のレビューを配信します
「名探偵コナン 漆黒の追跡者」は黒の組織と直接対決する映画です。
この映画にはハラハラする要素がふたつほど盛り込まれています。
それはどちらも黒の組織が関係しています。
ひとつめは冒頭に「夢オチ」が使われていたことです。
夢オチは、現実で起こっていると思われていたことが実は夢の中の出来事だったとオチがつけられることを言います。
この映画では、コナンの正体が工藤新一に毒薬(小さくした薬)を飲ませた張本人ジンにばれ、探偵事務所に乗り込まれます。
夜中だったために寝ていた蘭が様子を見に来たところ、蘭に銃口が向けられるのです。
漫画原作のあるコナンで、原作を無視して映画でメインキャラクターが死ぬことはないと思ってはいましたが、正直怖くなりました。
コナンが観ていた夢だとわかり「なんだよ、夢か。」とガッカリするのと同時に安心もしました。
ふたつめは東京タワーでの組織の人間との対決です。
こっちは夢ではなく直接対決をしているのですが、マシンガンを向けてくる組織と繰り広げる戦いは圧巻でした。
また、工藤新一の探偵としての心意気を垣間見れました。
それから、普段はお礼なんて言わないコナンが協力してくれた服部平次に「ありがとう」と真剣に伝えたことに、「可愛いところもあるんだな」と思いました。
また、犯人にが濡れ衣を着せようとした青年に対して「自殺する勇気もない」と罵ったところ「自殺すは勇気ではない自己満足だ」と声を荒げていました。
コナンは犯人を自殺に追い込んでしまったことを気にしている描写が過去の作品に何度も出てくるので、コナンが自殺に対して意見を言うことは重く感じました。
確かに、自殺はまわりのことを考えない自己満足な行為なのかもしれません。
しかし、この世界ではその自己満足を貫かないといけない事情を抱えた人がいることに目を背けてはいけないとも思いました。
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