2013年に公開した「陽だまりの彼女」は結末を言ってしまうと、上野樹里が演じていたキャラクターは猫でした。

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陽だまりの彼女は絶妙に伏線が張られている映画でした。

2013年に公開した「陽だまりの彼女」は結末を言ってしまうと、上野樹里が演じていたキャラクターは猫でした。


しかし、劇中では最後の最後まで猫だとは気がつかない絶妙な伏線が入れられていたと思います。


上野演じるマオが中学生くらいのときに全裸で夜道を徘徊していた場面は、猫だとわかったあとは野性的な行動だったと理解できます。


猫は服を着て目的のためだけに歩く生き物ではありません。


けれど、猫だと知らない内は少し病気がある子なのかと思ってしまいました。


人が裸で街を歩くことは普通なら出来ないことなのです。


マンションのベランダから落下しても軽々と着地したシーンも、普通は人間が猫だったとは考えませんから、まぐれだと思いました。


あえて驚きが強い展開を用意して、本質からまんまと目を反らさせたと思います。


近年の日本映画では伏線の貼り方がとても上手でした。


また恋愛映画としても、ほのぼのとした雰囲気や甘い恋愛の空気も存分に感じてよかったと思います。


幼馴染みらしい絆の強さや、幼馴染みだからこそ踏み込めなかった学生の頃との比較が上手になされていたと思います。


ヒロインを演じた上野は、穏やかな印象も与えながらキリリとした顔も見せていて素晴らしかったです。


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