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ツナグを観ると人との繋がりを大切に、後悔のない生き方をしようと思えます。
2012年公開のツナグは、死者を呼び出して生きている人間と交流を図ることができる話です。
ツナグに依頼をした人たちは、死者に対して気にかかることが沢山ありました。
ツナグとして合わせてくれる人がいたから、亡くなった大切な人に想いを伝えたり、すれ違ったままだった人との誤解を解くことができました。
けれど、現実ではそう上手くはいきません。
どれだけ会いたいと願っても、死者に会うことはできません。
ツナグのように「アトで和解する」ことはできないのです。
今しか解り合える時間は用意されていないのです。
でもそれって人が人としっかり向き合うために必要なのかもしれません。
もしもこの日本映画のように死後の世界と交流ができたら、人はその力に頼ってお互いに歩み寄ろうとしなくなるかもしれません。
会える時間が限られているから、人は助け合い思いやって生きていけるのではないでしょうか。
ツナグで会えるのは一番会いたかったうちの一人で、場合によっては会えないこともあります。
しかし、少しでも会えるかもしれないという想いは甘えを生んでしまいます。
ある日突然居なくなってしまった人と再会を果たすのにはとても役に経ちますが、人間が強く生きるためにも魔法のような力に頼ってはいけないのだと思います。
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