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群ようこ原作の映画、かもめ食堂。
小林聡美主演、片桐はいり、もたいまさこ出演。
個性派女優が揃って出ていますが、キャラクターがたっているわけではなく、映画の世界観に自然に溶け込んでいます。
撮影は全てフィンランドで行われており、出てくる街並みや森の中の風景、人びとのファッションや室内のインテリアなどは細部までさりげなくお洒落で、何度観ても飽きません。
ストーリーは、日本から単身、食堂をひらくためフィンランドにやってきた主人公と、それぞれの事情で手伝うことになった日本人2人、徐々に地元に溶け込み、色んな人と関わりながらたまに小さな事件もあり、変化もありで、日常が廻っていく、そんな穏やかなものです。
ファッションやインテリアはまさに北欧のもので、今でこそ北欧風が流行り、日本の生活でも取り入れることができるようになりましたが、やはり本場のものは使い方や着こなしが自然で、魅入ってしまう素敵さです。
それにも増しての見どころは、さりげなくも細部まで全てが美味しそうな料理の数々。
豪華な料理はひとつも無く、主人公のお店で出てくるのは焼き鮭や生姜焼き、おにぎり、シナモンロール、自宅の夕食シーンでは、肉じゃが、だし巻き、と馴染みの料理ばかりですが、ひとつずつ丁寧に作り、盛り付けられる様子は、見ていてすぐにでも自分も台所に立ちたくなるような、ワクワクした気持ちにさせてくれます。
2006年制作、邦画、かもめ食堂。
どこを切り取って観ても楽しめるので、家事の合間の癒やしにもお勧めです。
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